埼玉県環境科学国際センター機関リポジトリ(個別情報)
■ ID 1636
■ 種類 学会発表
■ タイトル 微量化学物質の細胞膜への分配に与える河川および下水処理水中溶存有機物質の影響
■ 著者 池田和弘    埼玉県環境科学国際センター
清水芳久    京都大学
   
   
   
   
   
   
   
   
   
■ 出版元
■ 出版年 2013
■ 誌名・巻・号・年 第47回日本水環境学会年会、平成25年3月13日
■ 抄録・要旨  溶存有機物質(DOM)は疎水性の微量化学物質の生物利用性、水生生物への毒性を低減する。DOMに収着した微量化学物質が細胞膜に分配しなくなることが原因と考えられている。本研究では、医薬品であるフルオキセチンとPAHsであるピレン、1-アミノピレンおよび1-ヒドロキシピレンを対象に、国内の実河川と下水処理水のDOMがどの程度細胞膜への分配を低減するのか評価した。  荒川と下水処理水中のDOMは4種の微量化学物質の細胞膜への分配を減少させた。減少させる割合は、共存濃度が10mgC/Lであってもせいぜい20%程度と計算された。荒川のDOMはピレンよりも親水基を有するピレン誘導体2種に強い影響を与えた。荒川3地点と下水処理水中のDOMは、SUVAが小さいにも関わらず、比較的よくDOMを収着した。
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